「出勤」 ジリリリリリ…バァンッッッッッ!!!!!!!!!!! 5回目のスヌーズを知らせた目覚まし時計が、壁に激突し壁もろとも無惨に破壊された 「…うるっさいですねまったく…寒っ」 ―今朝は随分と冷え込みますね…低体温の私にとってはだいぶ苦痛です… 時計の命を奪った元凶のウィリアムは布団から寝惚け眼の涼しげな顔を少し覗かせた 「…」 ―そろそろ起きればなんとか朝会には間に合いますよね 布団の中で思いっきり伸びをした その時 ツッ― 「っ;;;;;;;;;;;;;!!!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????」 伸びをしたまま硬直する体 ―〜っ…こ…れは… 足を少し動かそうとするにも微動だにできない 口角を少し吊り上げヒクヒク痙攣させた 「いっ…つうぅ…っ;;;!!!!??????」 必死の思いで枕元の携帯電話を手にとってダイヤルした先は… 「プルル…ピッ『ンムチュゥ〜っ/////オハヨ(はぁと)!もっしぃー、どうしたのヨ?珍しく遅いじゃない』 ―いつも応答が早いとこういうときは助かりますね… 「…っ今…っ危機的状態なんです…っ」 『…は!!!???』 「ですから…っ上には…っはぁっ…遅刻すると………いや、間に合わせます」 『ちょ、ウィル??!どうしたのヨ!!?大丈夫??!!!!今どこ!!?ねぇっ!!!!!無事なの!!!????』 「聞かないでください(言いたくもないです)…っやっぱり大丈夫ですから…っでも万が一のときはまた連絡入れます…いいですか、連絡入れるまで上には余計なことは絶対に言わないように」 『ちょっ、待ってウィ「ブチッ!!!!!!!…ツーッツーッ」 「…さて…くっ…どうしたものか…」 「それでは只今より死神派遣協会本部の朝会を開始致しします。本日はまず始めに管理課代表挨拶をウィリアム・T・スピアーズ君代理で―「ガッッチャァアアアァンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」 「どうも、遅くなって申し訳ございません」 一同唖然 「ガラス、直しておきますので」 ―こちら23階になりますが何か? 4秒オーバーとは情けない、と呟きながら体についたガラスの破片を払って席に向かうウィリアム 「無事なのかね?!」 「は?」 「いや、先程派遣員が「ウィルーーーーーっ!!!!!!」 飛びつくグレルの顔を反射的に鷲掴む 「ぶっ」 「この派遣員が何か」 「だっててっきりウィルが拉致か誘拐でもされて大変なことになってると思って」 ウィリアムの手をはぎとるとグレルは目をうるませながら言った 「それを言ったのですか」 コクンと頷くグレル 「だからこっちで調査員を派遣してもらって捜索届を「…ちょっとこの派遣員をお借り致します」 「ちょっ!!?、待っ、ウィルっ…ぃやぁぁぁあ!!!!」 パタン… 静かに閉まった扉をしばらく見つめてから会長は司会に向き直った 「…司会、進行したまえ」 「…はい」 END ―その後― 「…っいったぁー…もうっ、人がせっかく―「私が連絡入れるまで上には余計なことは言うなと申し上げたでしょう!!!」 会議室の外の廊下で冷や汗を流しながら小言で叱責するウィリアム 「だって心配だったんだもん…」 シュン…と項垂れるグレルにウィリアムはため息しか出なかった 「ねぇねぇ、じゃあホントは何があったのヨ;;;?」」 「…誰にも言わないでくださいよ」 激しく頷くグレル 「…足、つったんです」 「…」 「…///////////////////」 「ぶひゃひゃひゃひゃっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「…っ!!!!黙りなさい;;;;!!!!!!!!」 「んむっ」 赤面して咄嗟に手でグレルの口を塞ぐウィリアム 「…っ本当に誰にもばらさないでくださいよ…っ…今となってはもう理由漬けするのは難しいと思いますが…後ほど私直直に上に本当のことを申し上げるつもりですし貴女の過失の尻拭いも致します」 今回きりですよ、と言うとウィリアムは時計を見た 「各部門ごとの打ち合わせ開始時刻をすぎてしまいました、まったく…貴女も回収課に急ぎなさい」 ウィリアムはグレルに背を向けて歩きだそうとして立ち止まり、振り向かずに言った 「…それと、レディーであるならそんな笑い方をするもんじゃありません、はしたない」 グレルは歩いていくウィリアムの背中をポカンと見つめながら佇んでいたが、にんまり笑うとウィリアムの後を追っていった― <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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