3月14日1/2ﾍﾟｰｼﾞ目
「一護っ♪」
妙にウキウキしながらやって来たアイツは
おれの友人ってか(彼じ・・・) いや。止めておこう。
とにかく、恋次は何かを抱えてこっちに向かってきた。
「おう。恋次。 何なんだその箱は？？」
「これかっ！これはだなー・・・」
「これは・・・？？」
「っくくく、何だと思う？？」
「何だよ！焦らすんじゃねぇよ！」
「今日は何月何日だ？」
「えっ？」
不意を突かれた俺は少し動揺して
「・・・っあー、ハイハイそういうことね。」
「そっ！ ほらクッキー。」
「今日は3月14日。 そう、ホワイトデーだ。」
「・・・すっかり忘れてたな～。 サンキュな。恋次。」
「いいって。 それよりさ、ちょっと味見してくれよ！」
「おう！ちょうど腹減ったから、頂くわ。」
箱を開けるとそこには黒・赤・白の3色クッキーが。
「へぇ。こってんな～。 この黒いのは？」
「あぁ、それは あんこクッキーだな。」
「へぇ～・・・・って待て。 何だって？」
「だから！ あんこクッキーだよ！ あ！ん！こ！」
「恋次は甘党なのは前々から知ってはいたが・・・」
「よ、よし。 頂きます・・・」
「どう？ 美味しい？」
「お・おいふひぃよ 恋次」
「良かったー！一番の自信作だモンな！」
(えぇええええ！これがか！？これがなのか！？)
「あ、赤いのは？(恐る恐る)」
「赤いのは唐辛子味だぞ。」
「何でだよっつ！！ お前、甘党じゃなかったのかよ！！」
「いや、一護は甘いの嫌いだろ？？」
「え、あんこクッキーの件は・・？」
「あんこクッキーは特別じゃん？？」
「意味わかんねぇ・・・」
「で、この白いのはー？」
「これは正直自信ないんだが、にんにくクッキーだ！！」
「にんにく・・・とうとうおつまみっぽくなってきた・・」
「・・・・・・・」
「一護、全部食べてくれよ☆」
「うん・・・・・」
次の日、一護は初めて学校を休んだらしい
・・・腹痛で。 終
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