TEXT
四月馬鹿のお約束。
1/3ページ目
俺、黒崎一護。


今日はエイプリルフール!

この日の為に俺は、

恋次に無理言って休み取って貰って、

ネタを考えておいたんだ!

とりあえず、恋次が来るのを待つ。




早く来い!恋次!待ってるぞ!




“一時間経過”



「………」




“二時間経過”



「……遅ぇ…」





“三時間経過”





「いや、大丈夫だ、もうすぐ…」





“四時間経過”





「………」




遅い。



遅すぎる。



「ヒマがあったらすぐ来いよ!」



と言ったなら、遅くなっても分かる。




でも休みを取らせたんだぞ?


おかしいよなぁ…




…あ、伝令神機鳴ってる!




「もしもし?」

『ああ、一護か?』



恋次だ。




「遅ぇよ、何してんだ!?」

『悪ぃ…臨時で仕事が入っちまって…』

「はあ!?またかよ!
 こないだもそうだったじゃ無ぇか!」

『んな耳元でギャーギャー叫ぶな!
 こっちだって忙しいんだよ!!』



う…やべぇ、怒らせた!?



『何したかったのか知んねぇけど…
 何かの記念日って事も無かっただろ?
 明日じゃ駄目なのか?』

「え…あ、明日ぁ!?」





…困った。



もの凄く困った。


ここでエイプリルフールの説明をしたら

計画も何もパーだ!


でも、だからって言わなきゃ明日になっちまう…


それじゃ困るんだよなぁ…




ん?待てよ…



今日はエイプリルフールなんだ!


じゃあ嘘をついても良いんだよな…


よし!


じゃあコレで行こう!




『な?明日で良いだろ?それじゃ…』

「待てよ。」

『あ?なんだよ。』

「俺…お前と別れたいんだ。」

「…!」





電話の向こうで恋次が、

スッと息をつめる音が聞こえた。



よしよし!良い感じだ!

この調子で騙すぞ!





「だからさ…ちゃんと話したくて…
 でも明日っていうなら…
 電話で済ませる。」

『っ…待ってろ!五分で行く!』



プツン、と電話が切れた。


しめしめ。



恋次、見事にひっかかったな!


このまま来れば四月一日に騙せる!


上手いことやれば、

×××とか×××もできるかもしれない。
(かなりヤウ゛ァイ言葉。)



よっしゃ!いつでも来い恋…



信じらんねぇ、もう来た…





うわ、息きれてるし…

髪も乱れてる。


そんなに急いで来てくれたのか?


ヤベェ、グッときた…




「一護…どういう事だ?」

「あぁ、恋次…悪いな、来て貰って…」

「んなこと気にすんなよ…話してくれ。」

「…おう。ちょっと待ってろ、  
 トイレ行ってくっから…」

「は!?トイ…わかった;」




(パタン。)




一瞬驚いたな、そりゃそうだ、

不自然なタイミングだったし…



さて。俺が何故、来て貰って早々、

用も無ぇのに、トイレに行ったのか。





答えは簡単だ。




すっげえ可愛いから!!!!




やべぇ、計算外だ!!


そうだった!


恋次にベタ惚れだったんだ俺!


しかも久々に会うんだった!!

解りきってたような事を忘れてた!!


予想以上の愛しさに堪えられる気がしねぇ!


しかも俺を想って来てくれたとか!

うわー!うわー!




今すぐ押し倒してしまいたい!




大丈夫なのか俺!?



理性もつのか!?


だって…だって…すげぇ可愛いぞ!!?


無理だって!


でも、ここで堪えられなくて

ネタバラシなんてしたら、ほぼ100%、

ボコボコにされた挙げ句、

帰られる!!


それこそマズい!!


さあ、どうする!?どうする!?




…とにかく戻ろう…



トイレ長いって言われる…



(がちゃ)「おう、悪い待たせたな。」

「気にすんなって。」




いつもの恋次なら、

俺に無断で、くつろいでいる
事だろう。


でも、今は、来た時と同じように、

部屋の中の窓に寄りかかって立っている。


顔も、真面目な顔だ。



…うわ、どうしよう。

気まずいっ!!!!





「…訳ってのはさ、
 …お前に飽きた訳じゃなくてさ…
 好きな子ができたからなんだ。」

「…そうか。」

「山田ってゆう女子で…
 すっげぇ優しい子なんだ。」

「……そうか。」





…うわ、恋次カーワーイー!!


今すぐギューッってしたい!!


お前より可愛い奴なんて居るもんか、

お前より優しい奴なんて居るもんか、

お前より好きな奴なんているもんかぁ!




ゴメンな、恋次ぃ!!





「…よかったな。」

「…え?」

「よかったじゃねぇか!
 やっぱ俺と付き合うなんて
 やめた方が良かったって!
 女子と恋した方がやっぱ良いしさ!
 なっ!」

「…恋次。」




…無理して笑ってんのが解る。



俺がちゃんとふっ切れるように、

そうしてくれてんだ。



恋次のそういうところも大好きだな。


つーか、マジでやばい…


勃ってきた!!(最低!)



「…俺のことは一切気にすんなよ!
 逆に安心したしよ。
 未練がましくまとわりついたりも
 し無ぇから安心しろよ。」

「………」

「…もう…こっちにも来ねぇからさ…」





……うっわ、罪悪感…。


最低だ俺。思春期男子特有の馬鹿だ。


ここでネタバラシしようとしねぇのも餓鬼だ。




「短い間だったけどありがとな。
 楽しかったぜ。」





……ちょっ…



帰ろうとしてる!!?




うっわ、また計算ミスだ!!

恋次の人の良さを計算に入れてなかった!


つーか、ちゃんと計算しろ!俺!



もののハズミでこんなこと言うなよ!

俺!




…責めながらも良い案が思い付くし!


ああもう、俺の馬鹿!

でも実行します!

再び、ごめん恋次!




「…恋次!」

「何だよ…」



手を掴んでこっちに引き寄せ、

顔を見合わせる。


うわ、この表情、俺すげぇよわい。



泣きそうな、戸惑ってる顔。


俺が告白したときもこんな顔だった。



「…恋次…俺…
 別れる前にもう一度お前を抱きたい…」

「…よせよ!」

「頼む!一度だけ…」

「…一護…」







俺を見る瞳があんまり綺麗で。




抵抗する恋次を無理矢理ベッドに押し倒す。




すぐに抵抗しなくなった恋次。



やっぱ俺の事が好きなんだな。


だってホラ、すぐに身を委ねる。



他の奴にもこんな感じなのではと、

不安になっちまう。




…とにかく恋次。




本っっっ当にごめん!!!!


起きたら顔の原型が無くなるまで

殴ってくれて構わねぇ!



…頂きます……Vv















[事を終えたとさ☆]





「えいぷりるふぅるぅ!!??」




「…あは☆;;;;」




とりあえず、今まで良い子に言えないような


アハンイヤンVvな事をした俺達。





目が覚めて、俺はネタバラシをした所だ。




やばい…;



恋次死ぬ程怒ってる!!!!



満面の笑みには青筋が3つ程、

くっきりと立ってるし!!



そりゃそうだ!



これが最後だと思いこんじゃった恋次は、



言う事聞くわ

声は抑えないわで

超素直だったからな!!



そりゃも〜〜〜〜〜可愛かったともさ!



Mかと思う程だったさ!!


最中に何回鼻血出そうになったか!

ボロが出そうになったか!


堪えて堪えてして、表情抑えてたら、

怖かったらしくて、

少し怯えるような顔もまた可愛い!!




いつも、勿論チョー可愛いんだけど、

また別の可愛さというか!


…まあそんな、

あらん限りの醜態を晒した訳だ、恋次は。



それで、俺のネタバラシ。



そりゃ怒るだろうなぁ、

すでになんか殺気がするし!!






「もう、本当スンマセン
 でしたあああああ!!!!」





思わず叫んで謝ったよ!!




「絶対別れません、
 別れたくないです!!」

「ふん!次やったら
 こっちが別れてやる!」


「ごめんなさい!!!!」





「………はあー…にしても、
 そんな記念日があったとは 
 知らなかったぜ…」



少し落ち着いた恋次がそう言った。


殺気もおさまった。


あーーーーよかったあ!!!!



「でも良かった…」

「…何で?」

「一護と別れんの…
 やっぱ辛いからさ…」

「れ…恋次…Vv」

「鼻の下伸ばしてんじゃねぇよ、
 クソガキ…////」

「もう、絶対離さねぇから!
 世界で一番好きだ!Vv」

「…ややこしいな;」

「これはウソじゃねぇぞ!?」

「それすら嘘とか…」

「恋次ぃぃぃ〜(泣)」

「あっはは、悪ぃ悪ぃ!」



笑ってる恋次が

とっても可愛かったので、

俺は恋次を精いっぱい抱きしめた。



しばらくしたら、恋次が口を開いた。




「…じゃあ俺もその、
 『えいぷりるふうる』
 とやらに参加するかー。」

「へ?れ、恋次、それはどーゆー…」




「一護、大大大好きだぜVv」




「!!!!!!!!」








あまりのショックで固まった俺を

恋次は隠していた殺気を放ち、

顔の原型が無くなりそうな

ぐらい殴った。










おわり






NEXT→後書き&おまけ
[指定ページを開く]

次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]
無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ