TEXT
青春したいよ男子だからさ(修恋)
1/3ページ目









「恋次ぃーあーそーびーにーきーたーぜーVv」

「…先輩、もう一回
 ちょっと言って下さい。」

「え?だから、あーそーびーにー」

「長ぇよっ!聞き取りにくいっ!!」

「しょーがねぇだろ。
 恋次と喋ってる間が
 少しでも長くなるようにと、
 俺はこんなクドイ喋り方してんだよ。」

「…先輩…」

「何故って君を愛してるから。
 フォーエヴァー・永遠に。」

「うわ恥ずっ!台無し!」







俺は檜佐木修兵。

今をときめく男子高校生だ☆(違う)



そんで、今俺が

ベタッとくっついてんのが恋次。

男だけどめちゃ可愛い俺の恋人。




ありえねぇぞ、こいつの可愛さは。


殺人級だぞ。(修兵目線)






俺は、顔は良いし、優等生。

おまけにスポーツ万能ときちゃあ、

モテる。超モテる。モッテモテ。



しかも、ちょい悪と、もう完璧。






そんな完璧な俺がなんで

恋次にベタ惚れかっつーと…



…うん、キリ無いからまた今度。(え





まあ、とにかく、

俺はこいつにベタ惚れなワケだ。











「なーあー恋次ぃ、テストどうだった?」

「んー、普通っすよ。いつも通り。」

「いつも通りって…
 お前、普通に成績良いだろうが。」

「うーん、そうでしたっけ?」









いや、普通にそうなんだけど。



こいつと来たら、

超の3つ付く鈍感野郎で、

おつむ駄目なのかなー?

とか思ってしまうが、

真面目なモンだから、以外に成績は良かった。




顔だって、俺に負けじと美形っぷりで。


ただ、なんつーか、

ちょっと悪目立ちしすぎ?




話せば普通に良い奴だし、

ヘタすりゃ、ハマれば俺よかハマる。



運動だって出来る。

ただ、ちょっと見た目が…




髪は目立つ赤髪でかなり長く、

てっぺんに結い上げている。


身体とか腕とか額にまで刺青入れてるし。



おまけに、長身で

目つきまで悪いときてる。


そうすりゃ、なんとなく浮くのは当たり前。


なーんもしてねぇのに、

「あいつはヤベェ」

とか噂まで流れてやがる。


確かに恋次は喧嘩強いけどな、

弱い者いじめなんてゼッテーしねぇぞ。




…つーか、この学校がまず、

真面目ちゃんの集まりだかんな。




自由な校風が魅力の高校。

大人気だけど、勉強が超難しい!




そうなれば、

ちょっとおとなしめの真面目ちゃんが

集まるのは当たり前。



恋次を皆がなんとなく避ける。




俺は、恋次と中学も一緒だったんだけど、

そん時は、友達がわんさか居た。



で、俺が先に卒業して、

「恋次ぃぃぃぃぃぃ!!!!
 ちょっと難しいトコロだけど、
 卒業したら同じ高校
 入ってくれえええええ!!!!」


…と、

涙でせがんだモンだから、(見苦すぃー)



恋次は浮くの承知でこの中学来てくれた。



なんでこんな所に入ったかって?



近いから。



学校なんて

近いかそうじゃないかで

決めるモンだろ。






前の中学は、

ちょっとガラ悪かったけど、

近かったから入ったし。





今の高校も近いから。



まあ、ちょっと馴染みにくいけどな。











「先輩のクラス、2階でしょ?
 早く行って下さい。」

「やだ。恋次に悪い虫が
 ついたら困るから。」

「…はいはい。」













ぶっちゃけ、恋次が浮くのは

俺のせいだったりもする。



変な虫でも来ない様に、

休み時間とか、

空いてる時にはマーキングしてっから。




…悪いとは思っても、ついやってしまう。



だって、こいつ、マジ可愛いんだもん。






「っ、先輩、皆見てますって。離れろ!」

「いやだってば。恋次、好きだ。」

「…そういう事、
 さらっと言わないで下さい…////」

「…お前、その顔、人前でやめろ。」

「へ?」










俺が向いた方向に恋次が目をやれば、

顔を赤くした男子女子が、

数名こちらを向いていた。



…ほら見ろ、悪い虫がつきそうだろ。





「考えすぎっすよ。
 ホラ、授業始まりますよ。」

「んー?おう…」

「先輩、俺の事は
 心配しなくても大丈夫っすから。」

「…恋次…」

「先輩しか眼中に無いですし。」

「………!!!!」









…ちょ…不意打ち…!!!!



やべぇ、鼻血吹きそう…;




「?先輩、何してるんスか、
 前かがみになって。」

「ん?あ、ああ、
 ちょっと靴紐が…;」

「?」









ああああ

キョトンとした顔も超可愛い!!



…もう駄目だ。


予鈴と一緒に、

檜佐木修兵、退場します。



教室出て行く時の寂しさったら無い。



そして、自分の教室に

戻った時の不快感も。














「檜佐木くん、ここのトコ、
 教えて欲しいんだけど…」

「檜佐木くん、ノート貸してVv」

「檜佐木、ゲーセン行こうぜ。」

「あ、俺も俺も!!」












…やっぱ教室戻るとうぜぇ。


俺にとって、

恋次が居ない空間ほど

不必要な物は無い。



何がノート貸してだっつの。



…つーか、授業とか耳に入んねーし。









先輩しか眼中に無いですし。






…あーもう!////





「可愛すぎだっつの、馬鹿…////」





「ん?檜佐木、何か言ったか?」

「ん、ああ、すんません、独り言っす;」






…うあーやべ。



ボソッと言ったつもり

だったんだけどな。






そしたら、最近やたらと

話しかけてくる女子が


「檜佐木くん、おもしろーい!」


なんてキャラキャラ笑ってやがる。




そんな事する女子の

考えなんて分かってる。




俺の友達気取ってやがるんだ。




ふざけんな、ウザい。




酷い言葉だけどな。


本当だから良いじゃねぇか、

口に出すわけでもねーし。






俺の友達気取って良いのも


俺の恋人なのも


俺が何よりも一番愛するのも






全部全部全部恋次だけ。





恋次が言うなら、俺は

石ころだって腹いっぱい食ってやる。





悲しいくらいに曲がった根性。


だけど、嫌いじゃない根性。

[指定ページを開く]

次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]
無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ