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真夜中の小惨事。(日恋)
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「阿散井。良く来たな。」

「日番谷隊長。
 書類届けに参りました。」

「おう、上がれ。」





俺の可愛い可愛い阿散井が

わざわざ夜中に何しに来たかと思いきや

書類届けなんて、真面目なこった。

相変わらず、良い野郎だ。

夜中に思い出したら、
サボリたくもなるだろうに。


まあ、理由はともあれ、
コレは幸運。

餓鬼は寝る時間だなんて
言うやつはお邪魔虫。

立派な大人で、攻めだ俺は!




「その格好は…寝てたのか。」

「夜分遅くにすみません。」

「気にすんな。目ぇ覚めちまって
 どうしようかと思ってたところだ。」

「…では、失礼致します。」







寝巻きに似つかわしくない
礼儀正しさ。


寝巻き姿も色っぽい。

髪下ろしているのだって、
何とも言えねぇ、可愛いもんだ。

コレで、自分より、50センチ以上
高いっつーんだから、
俺も大概物好きだな。


夜中に誰かが書類届けに来るなんて、
別に珍しい事じゃない。

ここは護廷十三隊。

年中無休で忙しくて
非番や休憩時間が
小学生にとっての夏休みより恋しい所だ。

仕事が行き詰って、
書類届けが遅くなるなんて
日常茶飯事。

それに、どうせ皆、
それぞれの自室で寝ているのだから、
急ぎであれば、
夜中に出向いたって良いわけだ。


…まあ、抵抗はあるけどな。


コレが他の奴だったら、
腹も立つところだが、

阿散井なのだから問題ねぇ。

むしろ大歓迎だ!





「日番谷隊長。
 こうしてゆっくり話すのは
 久しぶりですね。」

「ああ、そうだな。」

「えへへ…嬉しいっスよ。」








…不覚にもメチャクチャ可愛いと
思ってしまった…////





というか、

いくら急ぎの書類とはいえ、
夜中に恋人の部屋に…

しかも、寝巻きをだらしなく着て…

髪の毛も、下ろしているのを、

ゆるく編んでるだけだし…




「…阿散井…てめぇなあ…」

「!?す、すんません!;
 勝手に自惚れた事言っちゃって…!」

「そうじゃねぇよ…!」

「…ひつ…」






引き寄せて




接吻をしてやった。



身長は、俺の方がダントツで
小せぇから、少しキツイが気にしねぇ。




舌突っ込んで口内を犯せば

足やら腕やら俺に一生懸命巻きつけて

善がってやがる、この犬は。







「ん…ふ…あ…ぷはぁっ;////
 ひつが、たいちょ…」

「阿散井…夜中に男の部屋なんて
 来るモンじゃないぜ。」

「俺だって男です。
 どっちかっつーと、
 日番谷隊長の方が女っぽいっスよ。」

「はっ!舐めてんのか、そりゃあ?」

「な、別にそんなつもりじゃ…」

「冗談。でも、お前の方がずっと可愛くて女っぽいぜ?」

「…んな事言うの…
 日番谷隊長だけっスよ…」

「そうじゃねぇから、
 安心できねぇんだよ。」

「どういう意味ですか、ソレ…
 って、うわっ!?////
 ちょ、日番谷隊長、ドコ触って…!」

「ドコって、尻だ。
 撫でられてるのに判んねぇのか?」

「何でんなトコ
 撫でるんですかっ!!////」

「…阿散井さっきも言ったハズだが…」

「…へ?」

「夜中にな…男の部屋に
 来んじゃねぇよ。」

「ひつっ、」




ドサッと押し倒せば、

身長差なんて関係無し。


俺が上に乗り出せば良いんだからな。


腕で囲えば、
完全に俺の物みてぇに見える、阿散井。


顔紅くして、たまんねぇ。



「…慣れねぇです。コレ////」

「俺が身長もっと伸びれば、
 違和感なんて一瞬で塵だろ。」

「そっちじゃなくて!////」

「じゃあ何だ?逆なら慣れるのか?」

「う…そうでも無くて…;」

「もうお喋りは良いだろ。
 楽しもうぜ…」

「あ、ちょっと、待って下さい!」

「何だ。」

「書類を…汚れないトコに…」

「…ああ、そうだな。
 てめぇはいつも、
 年下で身長だってずっと低い俺に
 アンアン鳴かされて
 感じまくって乱れまくって、
 色んな液体、
 その辺にぶち撒けてるからな。」

「だーーーーーっ!!!!
 そういう事いうなぁっ!!////」

「悪ぃ、可愛いモンだから…」

「…本当…最初のイメージと
 全然違いますよ、あんた…////」

「ほーぉ?で、
 イメージと全然違う俺は?」

「好きっす…////」

「良い子だ、阿散井…」

「だから…そういう事言うのが
 慣れねーんですよ。////」






上に覆いかぶさってた体勢から、

起き上がって書類を
向こうの机の上へ。

窓とか襖とかチェックして

廊下を誰かが通ってねぇのかも

チェックする。




電灯は夜だから点けてはいなかった。

だが、眠れなくて本でも読もうかと、
蝋燭に火を灯していたので、

阿散井が嫌がるだろうと、
フッと消してやった。




さてさて、一通りやる事が済めば、
後はヤるだけ。

向こうで、
上半身だけ起こして
潤んだ瞳で俺を見てくる(目良いな!)

阿散井のもとへ行くだけ。




「起きるなよ」と、一言囁いて、
阿散井の肩を押して押し倒す。


押し倒した状態で、もう一度接吻。

抵抗するどころか、
俺の首に腕を回してきて、

「もっと」

と言いたげに、紅い瞳を俺に向ける。

そんな阿散井が可愛くて、
もっかい、
チュウチュウ吸って吸って吸いあう。


甘い馬鹿ップルなモンだな…


でも、居間は夜。


でも今は、
餓鬼みてぇに甘いソレとは違い、

艶めかしく甘美な
真夜中の秘事。




熱い視線がお互い絡み合う。



「…恋次…」

「…冬獅朗…」




普段じゃ滅多に呼ばない下の名で呼び合い、


さあ、祭の始まりだと、

阿散井の首筋に顔を埋めたところで…









「ひつがやたぁいちょぉぉぉー!
 いっしょにのみまひょぉーVv」











「「「!!!!」」」












「ま…松本…!」

「ら、乱菊さん…!!」






最低最悪のタイミングだ…



寝巻きだとかヤルからだとか
まあ、色々な理由があり、
少々乱れた衣。


ていうか、真っ暗な中で
この体勢の時点で、
「隠す事など何も無い!」
と宣言しているようなものだ。










「あ…すみませ〜ん…
 ちょっと向こうで呑んでて…」

「出てけ!!」

「は〜い、お邪魔しました〜」








呑んでるせいか、
何時も通りの様な気もするが…

とにかく、納得して、行ってくれた。

そう、それだけなら良かった…!






「宴会やってたなら
 そう言え!あンのアマ…!!」







「乱菊さん、どうしたんスかー?」

「んー?」

「何だ何だ。」

「ちょっ、アンタ達、駄目よぉ…!」




…………………(しばしの沈黙。)








「のわぁああぁぁあぁぁ!!?
 阿散井ぃ何があったぁ!!?
 何でまたそんな餓鬼とぉぉぉ!!
 俺を放っといて…!!(泣)」

「ひ、檜佐木先輩…!」

「あ、阿散井君…!
 そ、そんな…君は…君は…
 …いや…いいよ阿散井君…
 日番谷隊長なら…君を任せられる…
 僕は潔く、身を引くよ…」

「俺が悪いみてぇに言うな
 吉良ぁぁぁぁ…!!!!」

「うわああああん恋次ぃぃぃ!!
 こんのチビぃ!!
 よくも恋次の純潔を汚しやがって…!」

「なんで一護がココに居んだよ!」

「恋次貴様…書類を届けに行くなら
 隊長である私に何故言わぬ!
 大体、その様な小さき者で
 手を打つ前に
 何故私に一言、相談しなかった!!」

「アンタに言うのが
 一番怖かったからだよ…!
 あと、手を打ったとか
 言わないで下さい!
 てか、誰だ隊長に酒飲ませたの!」









あぁ…
折角阿散井と二人っきりになれて、
今から日頃溜めていたモノ、色々出そうとしていたのに…!!








「…テメェ等…」

「え…」





「全員出て行けーーー!!!!」










まったく、なんつー夜だ!!




でも…まあ…


阿散井と会えたから…

まあ…二割ぐらい良しとしてやる!








おわり☆

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