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スカート丈は清楚に長く。
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俺は今まで興奮して鼻血出すなんて有り得ないと思ってたんだ。


でも、これは出すだろう…つーか、出る!!










「い、一護大丈夫か…?」

「れ…恋次、何だその格好は…!!」

「え?正装だとか何とか言われて、浦原さんが…」

「あんの変態店主!!!!」






家帰ったら…恋次が…


メイド服着てたんだから、萌えるしかねぇだろーがあああああ!!!!





「ちょっ、恋次こっち見んな!!目の届かないトコ行け!!鼻血が止まらん!!」

「ちょっ、マジで大丈夫か!!?ほら、コレで拭けよ!!」

「なんでピンクのハンカチ持ってんだオプションかコラぁぁ!!!!」

「…自前。」

「え、マジで?ちょっ、うわ、わ、わ、わ、鼻血やべぇ、ドロッと出た…」

「露骨な表現してんじゃねぇよ、拭け!!」




あわててハンカチを受取り、鼻を抑えた。




「…恋次のいつもの甘い匂いがする…」

「キモいこと言うな。」

「あー…やべぇ、興奮してきた…」

「それじゃ意味ねぇだろうがっ!!つーか、何だよこの服!?着にくいったりゃありゃしねぇよ!!」

「いや…なんつーか………ロマンの象徴?」

「浪漫?」

「昭和風になってるぞ!!」





一つ、予想外のことがある。

これ異常ないくらい綺麗に筋肉ついていても、しなやかな恋次の身体だったが、まさか女装が出来るとは思っていなかった。

俺の目がおかしいのかもしれないが、とにかく可愛いぃぃ!!






「…写真撮らせて。」

「いやだよ!!」

「えー…ポーズとるだけでも良いからさ〜」

「俺が良くねぇんだよ…分かれ!!…あっ。」

「どうした?;」

「…俺、ひょっとして騙されたんじゃ…」

「………恋次…着る前に気付くのが普通だぞ…」

「…え、マジで俺、騙されたのか!?」

「格好に違和感持たなかったのか?」

「…まぁ…現世の女子が穿いてる様なのにちょっと似てるなぁとは思ったけど…でも…それより丈長いし黒いし…」

「お前…本当、色んな意味で危なっかしいよな…」




でもまぁ、今ばっかりは恋次のアホに感謝するわ。

だって…天使が…!メイドの天使がココに居るんだもん…!!!!


うわああ鼻血が一向に止まらねぇ…!!



「だから汚ぇっつってんだろーがっっっ!!!!」

「ぎゃふっ!?れ、恋次、メイドさんはご主人様殴ったりしちゃいけねぇんだぜ、わかってんのか!!?」

「現世の事情なんて知るかっ!つーか黙れ!そして止めろ!鼻血を!!」




倒置法で言われるとさすがにキク…医者の息子のくせに民間療法で鼻血止めようとする自分が情けない。

そして、そんな自分を、苛立って吊り上がった目で見つめるメイド様がいるんだから自分の感性を疑ってくる。




「…で、脱いで良いのか?」

「えー、脱ぐのかよぉ、せっかく可愛いのに…」

「普通に脱げるんだったらテメェの意見なんか聞かずにとっくに脱いでるんだよ!!そうじゃねぇ!脱げねぇんだ!!」




………え?




「浦原さんが明日まで脱げねぇって…」


…え。


「でも一護が脱いでも良いっていうような奇跡が起これば脱がしてやっても良いって…」


…え。


「だからお前に…おい、一護?聞いてやがんのか、おい!?」




………浦原さん、マジサンキュー…




「…恋次。」

「あ゛!?」

「…メイド服着たまましてみような!(これ以上ないくらい素晴らしい笑顔)」

「…はっ?」



目の前に特上の大好物がこれ以上無いくらい食欲をそそられる盛り付け方をされているのと大差ねぇだろこれは!

いや、それ以上だ!!




「いただきます、メイドさぁあああああん!!!!(ガバッ!)」

「ぎゃあああああああ一護てめぇ後でぶっ殺すぅうううう!!」






次の日、無事に死覇装に着替える事が出来た恋次に
これ以上無いくらい冷ややかな目で見られたことは……悲しいから詳しく話さないことにする。







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