プロローグ
 
―召喚―


 

 それは、ある朝のことだ。僕は奇妙な感覚に襲われて目を覚ました。
 甘い妙な香り。どうやら、魔術に使う香が焚かれているらしい。
 

 
「クリス……クリス、トフ……? ――カイン……?」
 朦朧とする意識の中で、彼を見た。彼の、深い蒼色の髪と紫水晶の眼を。
 かつて、彼が言っていた言葉が思い出される。
(感受性が豊かなことは認める。だが、お前は魔術には向いていない。すぐに呪文に囚われ、香に惑うぐらいではな……)
「魔、術……?」
 

 
 彼の目の前には書物。そして、蝋燭と、魔方陣。唇が紡ぐのは、肉体を与える呪文。
(肉体……? 何のために……)
「――シーク、来るな!」
 彼がそう叫んだかと思うと、光に包まれた。


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