ヨン・バウエル


ヨン・バウエル

ヨン・バウエル(John Bauer 1882年6月4日生)
 [スウェーデン・画家]


 バウエルは二人の兄弟と一人の姉と共にスウェーデンのヨンショーピング市に生を受けた。姉が13歳の時に夭折したことはヨン・バウエルのその後の生い立ちに大きな影響を与えた。彼は、父親のシャルキトリー作りを支えながら、常にスケッチをし、絵を描くことを止めなかった。16歳の時、ストックホルムで絵画を専攻し、二年後にはスウェーデン王立芸術アカデミーに入った。

 アカデミーでエステル・エルクヴィストと知り合い、1906年に結婚。1908年から1910年にかけてドイツとイタリアを共に周遊する。エステルは『妖精姫』など、バルエルの作品に度々登場した。しかしながら、次第にうつ病と自己嫌悪に苛まれる様になった結果、結婚生活は困難に陥っていた。

 離婚危機を乗り越えるべくバウエルとエステル、そして3歳の息子はストックホルムでの生活を始めることにした。1918年10月1日、スウェーデン中東部エステルイェータランド県ノルショーピングで鉄道事故の発生により、バウエルたちは汽船でストックホルムの新しい家に向かった。同年12月20日、ヴェッテルン湖を航行中に悪天候のため甲板上の積荷の一部が船外に落下、バランスを崩した船は転覆した。ほとんどの乗客は船内に閉じ込められており、バウエル一家を含む24人が死亡した。

 1918年12月20日死去(享年36)


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