タイラー・ウェイン・スカッグス（Tyler Wayne Skaggs 1991年7月13日生）［アメリカ・プロ野球選手］
カリフォルニア州サンタモニカ出身。2009年のMLBドラフト1巡目（全体40位）でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムに入団。2010年8月7日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへトレード移籍。2011年はオールスター・フューチャーズゲームに出場し、後半戦には2Aまで昇格。158イニングで198個の三振を奪い、ダイヤモンドバックスの期待の星となる。
2012年8月22日のマーリンズ戦でメジャーデビューを果たし、7回途中を2失点で初登板初勝利を挙げた。2013年、オフの12月10日にダイヤモンドバックス、シカゴ・ホワイトソックス、エンゼルス間の三角トレードでエンゼルスに復帰した。2014年8月10日にトミー・ジョン手術を受け、シーズンの残り試合の欠場が決まり、同年の12月にはリハビリにより2015年シーズンも全て欠場することが発表された。2016年、2シーズンぶりにメジャーに復帰した。10試合に先発登板し、防御率4.17を記録。
2019年7月1日午後、テキサス・レンジャーズ戦に向けた遠征の際に宿泊先のホテルで意識不明状態で発見され、その後死亡が確認された。同日の試合は中止となり、翌日、エンゼルスの選手全員がスカッグスの背番号45のユニフォームを着用し、試合開始前に黙祷が捧げられ、多くの関係者が彼の死を悼んだ。今季開幕からローテションの一角として15試合に先発し、チームトップの7勝（7敗）を挙げていた。7月9日に行われたMLBオールスターゲームの試合前に両軍の選手らがグラウンドに出て、スカッグスに黙祷を捧げた。さらに両軍の監督、コーチ、選手らも胸に45番のバッジをつけ、スカッグスを追悼した。7月12日、スカッグスが急逝して以来初めてとなる本拠地での追悼試合で、エンゼルスの選手全員がスカッグスの背番号「45」と名前が記されたユニフォームを着用し、試合前の追悼セレモニーではスカッグスの母、デビーが始球式を行った。この試合でエンゼルスは継投によるノーヒット・ノーランを達成した。7月22日に米カリフォルニア州サンタモニカで追悼式が行われ、MLB選手会は「タイラー・スカッグス・ベースボール基金」へ4万5000ドルを寄付したと発表した。
8月30日、米テキサス州タラント郡の検視局はスカッグスの死因について「アルコール、（オピオイド鎮痛剤の）フェンタニルとオキシコドンによる中毒に伴う胃内容物の誤嚥」であると発表した。オピオイドとアルコールによる酩酊状態で嘔吐、吐しゃ物により窒息したと見られ、衣服に乱れが無かったため事件性はなく事故であると結論づけられた。
2019年7月1日死去(享年27)
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